「ほら、レオが歩いているだろう。それが私の一番好きなところだ」
「彼はゲームの外にいるわけじゃない。ちゃんと参加しているよ。頭を右、左、左、右と動かしながらね。彼は頭をずっと動かし続ける。そうやって、これから何が起こるのかを正確に理解しようとしているんだ」
「彼は走らない。だが、ピッチ上の出来事をしっかり捉えている。そうして相手の守備の弱点を嗅ぎ付けるわけだよ。5〜10分も経てば、彼の目や頭の中にはマップができ上がっている。それはどこにスペースがあるのかなど、全体像をつかむためのマップだ。ジャングルの中でサバイブする方法を手にする……そういった類の話さ。レオの頭の中にはすでに、攻めるための道筋が組み立てられている。『あそこがこう動いたら、ここにスペースが生まれるぞ』ってね」
「レオは、まるで散歩をしているようだ。確かに彼はラ・リーガで最も走らない選手だが、しかしボールが届いたとき、どこに“スペースと時間”があるかを全部理解している。すべての位置情報を把握して、バン!っと決めて見せるんだよ」