私のコレクションにあるスピーチの一つは、村上春樹氏が2009年にエルサレム賞を受賞した際に述べたものだ。ガザ地区での戦闘が激化していた時期に、彼は自らエルサレムに赴いてスピーチを行った。
抜粋:
高く頑丈な壁と、その壁にぶつかって割れる卵の間で、私は常に卵の側に立つだろう。
私たち一人ひとりは、脆い殻に包まれた、かけがえのない唯一無二の魂です。それは私にも当てはまりますし、あなた方一人ひとりにも当てはまります。そして、私たち一人ひとりは、程度の差こそあれ、高く堅固な壁に直面しています。その壁には名前があります。それは「システム」です。システムは私たちを守るはずなのですが、時として独自の生命を宿し、冷酷に、効率的に、そして組織的に、私たちを殺し、私たちに他者を殺させるのです。