ここ1年間、AIとソフトウェアエンジニアリングをめぐる物語には、明確な悪役が登場してきた。それは、ジュニア開発者だ。気まぐれなコーディング、とりあえずやってみて祈る、まずはリリースして理解しない、といった具合だ。ジュニア開発者は経験が浅く、パターン認識能力も低く、モデルが生み出すものを何でも信じてしまうため、格好の標的となりやすく、物語は自然と展開していく。
そして2026年2月、METRが発表したある研究結果が事態を大きく複雑化させた。研究者たちは、AIコーディングの生産性に関する2025年の研究を更新しようと試み、以前と同じ方法で作業時間を測定する予定だった。ところが、経験レベルを問わず、ほとんどの開発者がAIの支援なしでは限られたタスクさえも完了できないことが判明した。「したくない」というレベルではなく、「拒否する」というレベルだった。