棋王戦の決着局となった新潟市から東京に戻る際、「藤井さんと新幹線の席が近かった」という増田八段。「藤井さんが右側だったんですけど、僕は一列後ろの左側だったので藤井さんのことが見えるんです。そうしたら、藤井さんはパソコンを取り出していて、画面には将棋盤が映っているんです。カチカチカチカチ、と。もうそこで研究しているんだ、という感じで見ていました」と秘話を明かした。

 今年3月と言えば、藤井名人は棋王戦に加えて王将戦七番勝負の防衛戦にも臨んでいた時期だ。「対局終わった後って疲れてるのに、藤井さんは普通にカチカチやっていて。(棋王を)防衛した後なのに、さすがだなって思いました。振り返りが大事なんですね」

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