フクヤマはマルクス主義の思想的敗北を宣言した後、次のように認めた。「これは、アメリカ合衆国に富裕層と貧困層が存在しない、あるいは近年両者の格差が拡大していないという意味ではありません。しかし、経済格差の根本原因は、根本的には平等主義と穏健な再分配主義を貫く我々の社会の根底にある法的・社会構造にあるのではなく、むしろ、社会を構成する集団の文化的・社会的特性にあるのです。そして、その特性こそが、前近代的な状況の歴史的遺産なのです」

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