グーグル(Google)のスンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOは、現在のAIの発展段階を「人工ギザギザ知能」を意味する「AJI(Artificial Jagged Intelligence)」と呼んだ。
「誰が最初にこの言葉を使い始めたのかは分からないが、おそらくカーパシー(Karpathy)ではないか」とピチャイは語った。ディープラーニング(深層学習)とコンピュータービジョンの専門家であり、OpenAIの共同創業者だったアンドレイ・カーパシー(Andrej Karpathy)のことだ。カーパシーは2024にOpenAIを離れている。
カーパシーは2024年に「ギザギザの知能(Jagged Intelligence)」というタイトルでXに投稿し、「最先端の大規模言語モデル(LLM)が、複雑な数学の問題を解くといった非常に高度な課題をこなせる一方で、信じられないような簡単な問題には苦戦するという(不自然で人間の感覚では理解しにくい)事実を表すため、私が考え出した言葉だ」と説明した。そして、9.9が9.11より大きいと理解できなかった例、三目並べのゲームで意味不明な判断を下した例、正しく数を数えられなかった例などを彼は紹介している。
ピチャイもその考えに同意しているようだ。
「AIにはできることがある一方、簡単な数の間違いや、例えば『strawberry』という綴りの中のRの数の単純なミスが簡単に見つかる。ほとんどのモデルがそこでつまずくようだ」とピチャイは語った。
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