──シリーズ構成はいつ頃からやっていたのですか。かなり早かったのでしょうか。
花田 早かったですね。確か脚本家としてデビューしてから二、三年でやったと思います。ただ、それもガイナックスさんで、ある程度形にしてくれたら後はこちらで作るという感じだったんです。最初にやったのは『まほろまてぃっく〜もっと美しいもの〜』(2002-03)だったのですが、その時に山賀(博之)さんから言われたのは(花田氏がシリーズ構成を担当したのは第二期で第一期は山賀氏が担当)、とりあえず10話まで作ってくれたらいい、後はオレがやるからと(笑)。まあ、普通のベテランライターさんだったらこれは降りるだろうなというオーダーで、要は、まだ何も考えていないから時間稼ぎ的な仕事をしてくれということだったんです。ですから、僕が書いた構成に対しても特に直しが入るわけではなく、仕事としてはとにかくここまで原作通りやってくれというので、その通りやった感じでした。当然、自分がシリーズ構成という感覚はなかったですし、シリーズ構成費もさすがにこの仕事ではもらえないなと思ったので、最終的に要らないですと言った記憶があります。
その後、シリーズ構成としては二作目の『ぷちぷりユーシィ』(2002-03)をやらせていただきました。この作品はキャラクターの設定はあったものの、構成からオリジナルで、ほぼ好きに書かせてもらいました。二作目にいきなりオリジナルというのはびっくりでしたが、今考えると『アベノ橋』と『まほろまてぃっく』がお手伝いに近かったので、『ぷちぷりユーシィ』は、色々ありがとう、お礼にこの作品は好きに書いていいです、的なニュアンスがあったのかもしれません。これは自分の原点となってる作品と言えると思います。
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