花田 自分自身がちょうどその境にいたという感覚はありました。こういう言い方はよくないのかもしれませんが、圧倒的にベテランライターの方が上手いしシナリオとしてもまとまっているんですけど、アニメ世代の人たちに向けてとなると、ここが受けるという感覚がファンとズレているという状況が深夜アニメが増えるにつれて出てきていた気がします。いわゆる深夜アニメの第一世代にちょうど僕が引っ掛かっていたということなのかもしれません。良くも悪くもそれまでのアニメは大人も見て楽しめる子供向けの作品を理想としていたのが、深夜アニメの隆盛と共にアニメファンが楽しめるアニメというニーズがメインになってきた。ベテランの方はそこで、じゃあ大人向けの楽しいアニメも作れるよと言って書くのですが、大人向けとアニメファンが好きなアニメってまた別のところにあるんですよ。それがどうしても肌に合わないベテランの方は次第に深夜アニメから離れて朝や夕方に放映されるアニメを中心に書くようになって、深夜アニメの仕事はどんどん自分たちに、という流れだった気がしますね。
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