大阪メトロは中央線に対して相当な輸送力増強策を施した。2019年当時に阿波座駅から本町駅までの列車の本数は平日で173本であった。1列車当たりの定員は804人だから輸送力は13万9092人だ。大阪・関西万博開催期間中は何と2.2倍もの1日378本の列車が運転されることとなった。輸送力は30万3912人だ。しかも、期間中は平日も土曜・休日も同じ時刻で運転されているので、毎日378本の列車が走る。
1本の線路をこれだけの列車が走る例はそうはない。2019年度の統計を見ると、JR東日本の山手線でさえ新大久保駅から新宿駅までの内回りで302本、最も多かった京王電鉄京王線の下高井戸駅から明大前駅までで398本であった。しかし、京王線も土曜日や休日は朝夕のラッシュがないので列車の本数は減って負担は軽減される。一方で中央線は毎日大きな負荷が生じたままとなっているので、車両や設備が悲鳴を上げないのが不思議なくらいだ。いや、だからこそ8月13日に停電というトラブルを起こしてしまったのだと言える。
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