投稿者: | 2025年11月21日

インターネット全体をスキャンして、あらかじめ用意したテンプレートに合う情報を探すというものでした。例えば「パリはフランスにある」といった記述を見つけると、それを「事実」として抜き出してデータベースに格納していくわけです。でも、所詮は「古き良き」AIですから、残念ながらあまり上手くは機能しませんでした。

どういうことかと言うと、本来なら抽出してはいけない、おかしな“事実”まで拾ってきてしまうんです。典型的な例が「鉛筆の芯は鉛でできている」と、システムが判断してしまうことでした。なぜ、こんなことが起きるのか? 鉛筆の芯は「鉛」ではなく、「炭素」でできています。でも、そんな当たり前のことは、誰でも知っているのでネット上にはあまり書かれていません。逆に、ふつうとは違う「例外的なこと」は話題になりやすい。だから結果的に、「本物の鉛を使った鉛筆」といった例外的な情報のほうが、システムにとっては目立ってしまったのです。

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