投稿者: | 2025年11月4日

「昔から将棋の世界では10年ごとに棋風が変わる。受けの名人の大山(康晴)先生が出ると、中原(誠)先生のように厚みで負かす将棋が出てくる。受けが重視されて手厚い昭和の将棋が流行った時に、谷川(浩司)先生が出てくる。谷川先生の“高速の寄せ”で『序盤なんてどうやってもいいんだ、早く終盤になってしまえ、俺が勝つんだ』と言っている時に羽生世代が出て、『いやいや、序盤の組み立てが大事なんですよ、同じような手でもそこで差が付くんですよ』と。一世代前、一世代前の将棋に強い方が出るんです。だいたい10年ごとに、“10年前の棋士に勝てる”というのが、棋士は稼げるんです」

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