裁判官が指摘したのは、原告側が主張しているのは著作権侵害の可能性にすぎず、そこには具体的な根拠が欠けているということだけだった。

マクマホン判事は「何が本当の争点になっているのかを明確にしておきたいと思います。原告が真に賠償を求めているのは、被告が訓練データからCMIを削除したことに対するものではありません。被告がChatGPTを開発するために、金銭を払わずに原告の記事を使ったことに対するものです」と記している。

専門家の中には、今回の判断が大きな影響を及ぼすと考える人もいる。「今回の、当事者適格がないという理論は、AIをめぐる裁判を超えて潜在的に大きな影響をもたらす可能性があります」

「この考え方だと、連邦裁判所に訴えることができる知財関連訴訟の範囲が大幅に制限されるかもしれない」。

この判決のロジックが行き着く先は、出版社はAIモデルの訓練をめぐり著作権侵害違反の裁判をすることができない、という議論かもしれない。

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