悠木:まどかが決断できないこと、あるいは決断したことで周りの女の子たちがどんどん悲惨な目に合ってしまう。でもまどかって、普通のどこにでもいるような女の子であって、けっして勇者とかヒーローじゃないんですよ。誰もまどかには頼らないし、まどかも誰かに頼れない。

その寄るべのない境遇が、当時の私の状態に近かったんじゃないかと思うんですよね。

そんな状況を観て、当時の私は少しまどかに苛立ってもいました。でもそれって、同族嫌悪みたいなもので、きっと自分の姿を客観的に見せられたのに近いから、自分のことのように怒れたんだと思います。そのくらい、彼女と私の距離が近かった。

いまは俯瞰的に観られるようになったので、「14歳の女の子に背負わすことじゃないだろ」という気持ちのほうが大きくて、まどかのやさしさ、柔らかさみたいな良い部分のことがちゃんとわかる気がしています。

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