今から20年前、2ちゃんねるから生まれた『電車男』の主人公は、Tシャツをズボンに入れたことで笑われた。ところが2025年の街中で目にするのはその逆の風景だ。Tシャツのタックインはオタク的イメージから解き放たれ、いつの間にかオシャレな着こなしとして一般化。むしろタックアウトのほうが「だらしない」と揶揄される場面さえある。
90年代から00年代にかけて青春時代を過ごした人にとっては、Tシャツのタックインというのは「ダサいファッション」という印象が強いですから、どうしても抵抗がありますよね。
Tシャツをジーンズの中に入れている中学生の娘に向かって、「それってダサいんじゃないの?」って指摘したそうなんです。そしたら「ママは全然分かってない、今はTシャツを出してるとバカにされるんだよ」と言われたと……。
2012年頃に菅田さんはすでにTシャツをタックインしていたことが分かる。これはかなり早いです。
このようにタックイン・タックアウトで若者たちが悩んでいた中、キムタクだけは30年の間、Tシャツをずっとインしていたという解説でした。
どの写真を見てもTシャツをベルトに甘噛みさせていて、彼はインでもありアウトでもあった。我々は木村拓哉の周りを一周していたにすぎないんです。
2024年のロエベやプラダのコレクションに憧れている若者のイラストなんですが、彼はタックイン・タックアウトどころか、ヘソが出るTシャツを着ています。何年か先にはこの“男性のヘソ出しスタイル”がひょっとしたら当たり前になっているかもしれません……。
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