Devinを開発するCognitionがWindsurfを買収すると報じられました。これまでの経緯は少し複雑です。

・OpenAIは5月にWindsurfを30億ドルで買収する提案をした

・この取引は失敗に終わった。おそらく、Microsoft（OpenAIの投資家で、同社の49％を所有）とOpenAIが、買収後のWindsurfに関する知的財産権について合意できなかったためだ（契約上、MicrosoftはOpenAIのすべての知的財産権を所有している）。

・その後、GoogleはWindsurfの中核チームを24億ドルで「買収」すると発表し、Windsurfの創業者と中核従業員全員がGoogleに移籍し、その報酬を受け取りました。一方、Windsurfの投資家は全額を回収しました。WindsurfのスタッフはGeminiの開発に携わっています。

・Windsurf には 1 億ドルの現金と、Google に移籍しなかった従業員が残されている。

この取引は異例ではあるものの、政府による独占禁止法調査による混乱を避けるため、大手IT企業が通常の買収を避ける傾向に合致する。Googleは、不要な製品（Windsurf）を手放すことで、必要な人材を獲得し、Windsurfを技術的に運用可能な状態に維持した。しかし、Windsurfは創業メンバー全員が会社を去ったため、実質的には「ゾンビ」企業となっている。人員と資金は残っているものの、ユーザーベースは減少している可能性がある。

その後、CognitionがWindsurfを買収しました。当社の調査によると、Devinの利用者数はWindsurfの回答者数の約10%（開発者数ではCursorの1%）です。Devinの開発者がWindsurfを買収したのは、Cognitionが開発者の支持を得ようとする試みなのでしょうか？