データセンターが水を大量に消費し、地域社会に悪影響を与えているという報道が数多くありました。しかし、アンディ・マズリー氏がまとめたデータに基づくこのグラフが示すように、データセンターにおける水の総使用量は他の用途に比べて少ないのです。

ローレンス・バークレー国立研究所の報告によると、2023年にはデータセンターの1日あたりの水使用量は約4,800万ガロン（約1億4,000万リットル）でした。他の用途と比較すると、これはかなり多いように思えます。AI関連のデータセンターは、ゴルフ場や鉱山と比較すると、水使用量が非常に少なく、バーの数字さえ見えないほどです。

一部のデータセンターではコンピューターチップの冷却に水を使用していますが、実際にはこれがデータセンターの水消費の主な原因ではありません。データセンターの電力を発電する発電所の方が水使用量が多いのです。しかし、こうしたオフサイトの使用を含めても、1日あたりの水使用量は約2億5000万ガロン（約9億4000万リットル）に上ります。

バージニア大学環境経済学名誉教授のビル・ショベ氏によると、これは他の産業プロセスと比べて「不釣り合いではない」とのことです。ショベ氏は私に、「水とデータセンターに関する懸念は、他の懸念と比べて、おそらく必要以上に多くの時間を費やしているように思える」と述べました。

(AIブームを説明する16のグラフ – カイ・ウィリアムズから)