投稿者: | 2025年12月31日

反復的なプロンプト駆動開発は、ラピッドプロトタイピング、探索、学習といった本来のユースケースにおいては見事に機能します。しかし、それが本番システムの主要な開発手法となった時に、病理が現れます。

このパターンは一見成功しているように見えます。

1.開発者は要件に遭遇する
2.エージェントにそれを実装するように促す
3.エージェントがコードを生成する
4.テストは合格する(または合格するように促される)
5.関係者はデモに満足している
6.リリースする
7.次の機能についても繰り返します

このサイクルで見えていないのは、設計の根拠が全く把握されておらず、制約事項も文書化されておらず、故障モードも分析されておらず、アーキテクチャの一貫性も維持されていないことです。なぜ決定が下されたのか、どのような代替案が検討されたのかといった記録もなく、ただ動作するコードだけが残されているのです。

6ヶ月後、新たな要件が届きます。元の開発者(あるいは後任者)は、動作はするものの、説明のつかないシステムに直面します。あらゆる変更は考古学的な調査のようなものです。「なぜこのサービス呼び出しがここで発生するのか? このAPIが利用できない場合はどうなるのか? 意図されたエラー処理戦略は何だったのか?」

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