知識の消失:コードは会話の終点を表すだけで、決定の根拠は記録されません。従来の開発では、コード以外の成果物(設計書、アーキテクチャ図、オプションAやCではなくオプションBが選択された理由を説明するADRなど)が生成されます。一方、バイブコーディングではコードそのもの、つまりコンテキストのないソリューションしか生成されません。
将来のメンテナーは、ロゼッタストーンのない考古学的発掘に直面することになります。実装から意図をリバースエンジニアリングし、制約や仮定を推測しなければなりません。これは後から修正できるドキュメントの問題ではありません。設計知識の構造的な欠如です。なぜなら、設計は明示的な形で存在したことがなく、何かが機能するまで反復的な促しから生まれたものだからです。