今年7月にアメリカは建国250年を迎える。初代大統領のジョージ・ワシントンは1796年に、自分は3期目を目指さないと宣言した。その退任演説は、今も重要な意味をもつ。
ワシントン大統領は、アメリカと世界についてさまざまな警告を発した。
戦時下の一時的な同盟は必要かもしれないが、アメリカはそれ以外は外国との恒久的な同盟を避けるべきだと、ワシントンは述べた。これによって、アメリカの孤立主義の伝統が始まった。
ワシントンは内政については、極端な党派性を警戒するよう国民に注意を促した。アメリカの若い共和国にとって、政治的分断は危険だと警告した。
連邦議会の上院は毎年、ワシントンの退任演説を公の場で朗読する儀式を繰り返す。しかしそれは、党派対立で分断された今のアメリカ政治には影響を与えていない。