2009年3月9日、S&P500指数は終値で676ポイントを記録した。金融界はまさに崩壊の渦中にあった。リーマン・ブラザーズが破綻したのはわずか6ヶ月前のことであり、退職金口座の残高は半減し、新聞の見出しは世界恐慌以来最悪の経済危機を叫んでいた。
こうした混乱の最中、ブリという名の学校教師は、誰も想像もしなかった行動に出た。彼女は住宅購入の頭金として貯めていた5万ドルを、S&P500指数ファンドに投資したのだ。
その5万ドルの投資は、今日では約59万ドルの価値になっている。彼女は個別銘柄を選んだわけでも、インサイダー情報を使って市場のタイミングを計ったわけでもない。ただ、恐怖心が一般の人々を億万長者にするチャンスを生み出す、一世代に一度か二度しか起こらない瞬間を見抜いただけなのだ。