歴史を振り返ると、推古天皇や持統天皇など、8方(10代)の女性天皇が即位した例があります。ここで重要なのは、かつての女性天皇はいずれも男系の存在、すなわち父親が天皇あるいは皇統につながる男系女子であったという事実です。
男系とは、父親をたどっていくと必ず神武天皇に行き着くという血筋です。日本の皇統が126代にわたり連綿と続いてきたのは、まさにこの原理に基づいていたからです。
たとえば、持統天皇は天智天皇の娘であり、天武天皇の皇后です。持統天皇の即位は、天武天皇の子である草壁皇子(くさかべのみこ)が早世し、その子(つまり彼女の孫)である軽皇子(かるのみこ/のちの文武天皇)が即位するまでの“つなぎ”としての即位でした。すなわち、男系男子の皇統をつなぐために、やむをえず一時的に女性天皇が即位したのです。
このように、歴代の女性天皇はすべて「男系の子孫」であり、その後に「男系の男子」へ皇位を戻す形で譲位されています。つまり制度として「女系」へ移行したことは一度もなく、男系継承が厳格に守られてきました。