投稿者: | 2026年4月24日

虫垂は右下腹部に位置し、大腸から飛び出したような形になっている。チューブ状で細長いため、たとえ消化器官が不調をきたしても、虫垂内部が空になることはなかなかない。おかげで、腸のほかの部分が不調でも、虫垂は、有益な細菌が生き残る上で理想的な避難場所になっている。

病気が癒えると、虫垂にいた細菌は腸内に新しく集団を形成し、マイクロバイオームのバランスがより速やかに元に戻っていく。簡単に言えば、虫垂は生物学的なバックアップ・システムとして機能するわけだ。

虫垂は、リンパ系組織を多く有している。すなわち、マイクロバイオームと免疫システムの相互作用を調整する役割も果たしていることになる。

虫垂は、腸内細菌の保管と管理調整という二つの役割を担っている。このことから、目立たず、特定の状況下でしか機能しない虫垂が、人間が進化するあいだもずっと存在し続けてきたのはなぜなのかがよくわかる。

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