YouTubeの著作権侵害警告システムはContent IDと呼ばれ、著作権者(および著作権者を装う者)が動画や音声ファイルを「主張」し、他者が投稿できないようにする、非常に複雑なシステムです。世界有数の著作権専門家でさえ、このシステムを使って著作権を保護する方法を解明できていません。
しかし、Content IDを悪用して独立系アーティストを脅迫する犯罪者や詐欺師が多数存在します。Content IDは「三振制」を採用しており、著作権侵害で3回告発されると、YouTubeは動画を永久に削除し、プラットフォームから追放します。広告収入やスポンサーシップ、あるいはグッズ、レコード、チケットの販売促進など、YouTubeを生活の糧としているパフォーマーにとって、「著作権侵害警告」はまさに生存に関わるリスクなのです。
詐欺師の登場です。詐欺師は複数の使い捨てYouTubeアカウントを作成し、クリエイター(通常はミュージシャン)に対して虚偽の著作権侵害申し立てを行います。こうした申し立てが2回受理され、パフォーマーがあと1回の申し立てで生計を失う瀬戸際になると、詐欺師はパフォーマーに連絡を取り、申し立てを取り下げる代わりに脅迫金を要求し、最後の申し立てをしてパフォーマーを廃業に追い込むと脅します。