エンジニア採用では、通常の面接ではなく、数週間にわたる実際の仕事のトライアルを実施した。候補者は実際のプロジェクトに参加し、ClaudeなどのAIツールを使いながら開発を進める。
その結果、驚くべき事実が明らかになった。経験年数、名門大学や大手IT企業出身といった従来の「華やかな履歴書」と、AI時代の生産性の間には、ほとんど相関がなかったというのだ。
では、何が差を生んだのか。
それは「builder’s disposition」(ビルダーの気質)だった。これを「constitutionally unable to stop tinkering」(本質的に、いじくり回すのをやめられない人)と表現している。
つまり履歴書ではなく「作らずにはいられない性格」こそが、AI時代の能力を最もよく予測したという。この気質は、いくつかの分かりやすい形で表れる。例えば、仕事とは別に作っているサイドプロジェクト、新しいツールをすぐ試してみる習慣、凝った個人サイトや実験的なコードなど、「ものづくりが好き」という痕跡だ。