虚淵氏:
普段からどのキャラにも重みのある退場を心がけているので、逆に「殺しそびれた」キャラクターならいますね。それが『PSYCHO-PASS サイコパス』の六合塚弥生です。彼女が生き残ったのは、僕自身がシーズン1で決定的な活躍の場を用意し損ねてしまい、意味もなく死なせるわけにはいかない状態になってしまったのが理由です。共同執筆の深見(真)さんが彼女をお気に入りだったという背景もありました。
もしシーズン1だけで完結する物語だったら、まさに「死なせそびれてごめんなさい」という中途半端なキャラクターになっていたと思います。
ただその後、深見さんが見せ場を作ってキャラクターを広げてくれたおかげで、結果的にシーズン1を生き延びたことが吉と出ました。こういう展開が起きるのは、共同執筆だからこその醍醐味ですね。