投稿者: | 2026年8月5日

富山県には、標高3000m級の立山連峰がそびえ立ち、そこからわずか数十kmという極めて短い距離で、水深1000m以上にも達する富山湾の深海へと急激に落ち込んでいく特異な地形がある。冬になり、立山連峰に降り積もった大量の雪は、やがて雪解け水となり、広大な森林の豊かな腐葉土を通ってたっぷりと有機質(ミネラル)を蓄えながら、海へと一気に流れ込んでいく。

 このミネラル豊富な雪解け水が、富山湾の複雑な海底谷の地形と交わり、プランクトンを爆発的に発生させる。そして、その豊富なエサを求めて、ブリをはじめとする多種多様な魚たちが定置網に飛び込んでくる。つまり、目の前の一貫の鮨は、3000mの山頂から1000mの海底に至る「4000mの壮大な大自然の循環システム」が作り出した、奇跡の結晶なのである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です