近代国家は警察や軍隊などの"暴力"を独占しているから、どれほどの富をもっていても、生身の個人が国家権力に対抗できるわけがない。
プーチン政権を批判したオリガルヒ(ロシアの新興財閥)のミハイル・ホドルコフスキーは、逮捕されて動物園のクマ(あるいはチンパンジー)のように、檻に閉じ込められている姿を国営テレビで放映された。その映像を見た世界中の大富豪たちは、国家がその気になれば、いつでも自分の富やビジネス、人生のすべてを簡単に奪うことができると思い知らされたはずだ。
テクノ・リバタリアンはきわめて賢いので、国家と敵対するよりも利用することを考える。それをもっとも鮮やかに(または露骨に)実践してみせたのが、トランプを二度目の米大統領の座に押し上げたイーロン・マスクだろう。
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