倒れてから考えたのは、いままでのことすべてですね。小さい時の思い出や何やと、頭をよぎる。いま『文學界』に書いている連載は「自伝」と題してますけれど、隠し事ひとつなく開けっぴろげに書いてきて、いまは確か、大学に入ったところまで書いたかな。で、書きづらくなっちゃった。登場人物がまだ生きているから(笑)。私より年下は存命の人が多くて、ますます書けないことが増えてきますね。
この連載を書き始めてから、他の人の書いた自伝を読めなくなった。嘘に決まっているから(笑)。だけど、自分は嘘をつかないでおこうと思っています。美化ということは考えずに、醜いことも醜いままに書こうというね。
You may also enjoy…
コメントを残す