今年初めにダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会について友人から聞いた話を思い出させた。健康に関するセッションで、司会者は出席者に対し、トランプ大統領が前日に発表した世界保健機関からの米国の脱退について懸念がある人は手を挙げるように求めた。手を挙げたのはたった一人、部屋の後ろにいた音響エンジニアの手だった。次に司会者は「米国を批判することで起こり得る影響が心配でこれまで手を挙げなかった人は、今度は手を挙げてください」と尋ねた。部屋中の全員が手を挙げ、出席していたCEO、非営利団体のリーダー、政治家、学者たちは信じられないといった表情で互いを見合った。権威主義運動の核となる強みの一つは、自己検閲と先制的な降伏によって権威を振りかざさなくても済むような文化を作り出すことだ。

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