ken1ymd:

大学院博士課程への進学を、あきらめた。

理由は単純だった。金が、なかった。

学費、家賃、研究費、生活費。

年間200万円近くが、黙っていても消えていく。

働く時間を削って論文を書けと言われるけど、

書いた先に職も地位も保証もない。

—–だから、進学をやめた。

でも、最近知った。

日本の博士課程の奨学金、

約4割が“留学生”に渡っているということを。

同じ審査、同じ枠組み。

でも実態として、採用率も待遇も、日本人よりずっと厚遇されてるという。

「海外から人材を呼ぶため」とかいう理屈が並ぶけど、

それって“税金”でやることなのか?

研究室の先輩(日本人)は、コンビニで夜勤をしていた。

後輩の留学生(中国籍)は、授業料免除に加えて家賃補助と生活費支給付きだった。

どちらが優秀だったか?わからない。

でも、こうは思った。

「この国は、未来の博士を必要としていない」

昔、博士号を取った知り合いがいた。

今は、某私立中学の理科講師をしている。

月給21万。研究とは無関係。

「もう、やらない。博士とか。日本では不幸になるだけだから」

その言葉の裏に、どれだけの夢と挫折が詰まっていたのか。

“自国の博士課程すら食わせられない国が、

どこの誰の未来を支えるというのか。”

この問いに答えられる人は、たぶんもう国にはいない。

俺は今日、スーツを着て就活の面接に行った。

面接官に言われた。

「学部卒? 理系? じゃあ現場で使えるかな」

笑ったよ。

研究したいって言ってた自分は、ここまで堕ちた。

2025年4月3日

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