合計特殊出生率が一国の人口を維持できる水準の2.1を下回れば、いずれ人口は減少に向かう。例えばイギリス(イングランドとウェールズ)の出生率は23年に1.44と過去最低に落ち込んだ。イタリアは1.18で、政府は「非常事態」を宣言した。スペインはもっと低く、最新データによると1.12だ。
アジアも深刻だ。韓国は0.75で、既に世界最低水準にある。日本は最新の統計で1.15。総人口は14年連続で減少を続けており、このままだと695年後に国内の子供は1人になるとの試算もある。そのため政府は、30年代に入るまでになんとかしないと少子化を止められなくなると警告している。
中国でも出生率は7年連続で減少し、24年にわずかに上昇したものの、婚姻件数は前年比20.5%減の610万組にとどまった。そのため、法律で定められた婚姻可能な年齢(男性22歳、女性20歳)の引き下げを求める声も出ている。
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