2025年春、FRBが発表した新卒失業率ワースト10には、Computer Engineering、Computer Science、Information Systemsといったテック分野の人気学科が軒並みランクインした。かつて「最も就職に強い」とされた専攻が、いまやAIに代替される最前線に立たされている。

 さらに、衝撃的なのはトップMBA卒の就職難である。ハーバードやスタンフォードといった超一流校でも卒業後3カ月で2割前後が無職という前代未聞の状況という。資料作成や定量分析など、これまでMBA新卒が担っていた業務の多くがAIに置き換えられたことが背景にある。実際、従来から主なMBA就職先であったアマゾン、グーグル、マイクロソフト、マッキンゼーなどテクノロジーやコンサルティングの業界が大幅に採用を削減している。

 今、アメリカでは「エリートすら就職できない時代」が現実化しているのだ。

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