小腸の長さは約6メートルだが、消化物は5時間から8時間かけて大腸へ送られる。口から入った発がん性物質などの有害物質の滞在時間が、小腸では大腸よりも比較的短いことがあげられる。有害物質への曝ろ時間が短いというわけだ。

 また、小腸は胃や大腸に比べ、腸内細菌が少なく、細菌性の発がんが少ないこともある。さらに、小腸は、がん化しにくい強力な免疫システム(IgA免疫グロブリン)、発がん物質の解毒機能、酵素を持っているようだ。

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