作曲の現場でもAIはすでに使われている。
「AIにわたしの物語を伝えたら、アルバムのコンセプトから曲の順番まで生成してくれました。それを採用したまでです」
「AIを使って音源を生成して、それをサンプリングしました」
彼はAIのソフトウェアを使ってボーカルをビートから取り除き、文章から画像を生成するAI「Canva」を使って楽曲のアートワークをつくっている。
「AIに情報を流し込んたあとは、まるで会話しているような感覚でした」
「AIがどこに予算を割くべきか教えてくれたのです。コンテンツの制作に10%、メールを使ったマーケティングに3%といった具合に、このアルバムをつくり上げるためにとるべき行動を細分化してくれました」
「きっと多くの人が廃業に追い込まれるでしょうね」
「プロデューサーたちは、適応する方法を新たに学ぶ必要があると思います。エンジニアリングからミックス、マスタリングまで、AIは何でもやってくれますから」
「最初にいなくなるのはマスタリングのエンジニアでしょうね。その次に危ないのがミキサーたちです」
現代の作詞家は、ChatGPTに歌詞を入力して練り直してもらえる。もしくは、AIに指示してほかの作詞家のスタイルで歌詞を書き上げてもらうことも可能だ。
3年前は、AIが音声を模倣できるようになるまで11時間もかかっていたという。「でも、それがいまは2分もかからずにできてしまうのです」
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