科学や芸術は、その発展が間接的であっても人々の物質的な幸福と安楽を増大させ、幸福を促進するならば、「有用」であると言える。… 最も「有用な」科目は、大抵の場合、ほとんどの人にとって学んでも全く役に立たない科目である。… 化学、物理学、生理学を少し学んだところで、日常生活には全く価値がない。… もちろん、生理学が有用であると言うとき、私たちが言いたいのは、ほとんどの人が生理学を学ぶべきだということではなく、少数の専門家による生理学の発展が大多数の人々の安楽を増大させるということである。…
いかなる真の職業数学者であっても、その研究の「有用性」を理由にその人生を正当化することはできない。… 仮に我々が合意したように、有用な知識とは、現在または比較的近い将来に人類の物質的な安楽に貢献する可能性が高い知識であり、単なる知的満足は無関係であるとすれば、高等数学の大部分は無用である。… 数学は天文学や物理学に深く影響を与え、哲学には非常に顕著な影響を与えるかもしれない ― ある種の高尚な思考は、常に別の高尚な思考に影響を与える ― が、他のものにはほとんど影響を与えない。
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