例えばゼネラルモーターズが顧客にGM車購入資金を融資することは、全く正常で健全なことです。実際、GMにはこれを専門とするファイナンス部門があります。これはベンダーファイナンスと呼ばれています。これは完全に合法かつ一般的であり、ほとんどの人は何も問題ないと考えています。融資の対象となる取引、つまり顧客が車を購入する取引には、価値があることが分かっています。人々は本当に車が欲しいのです。GMファイナンシャルは、彼らが車を手に入れるお手伝いをします。
そこで疑問となるのは、AI業界の循環型取引はラウンドトリップに近いのか、それともベンダーファイナンスに近いのかということです。私は後者だと考えています。
まず第一に、NvidiaとOpenAIの関係のような取引では、収益の流れは一方通行です。OpenAIはNvidiaにチップの代金を支払います。OpenAIはAIサービスの販売という中核事業を遂行するためにチップを必要としています。一方、Nvidiaの中核事業はチップの販売であり、特にAIサービスを提供する企業への販売です。両社とも、それぞれの事業目的を遂行しているに過ぎません。
第二に、これらはすべて大企業であり、厳しい世間の監視下に置かれています。NVIDIAは上場企業であり、それに伴うあらゆる情報開示義務と会計規制が課せられています。