先週、ジュニアデザイナーがクライアントにリブランディングのプレゼンテーションをするのを見ました。美しいカラーパレット。完璧な階層構造。思わず涙がこぼれるようなタイポグラフィ。クライアントはそれを気に入ってくれました。すぐに承認し、予算も承認されました。
クライアントが知らなかったのは、あのプレゼンテーション全体の制作にかかった時間はたったの47分だったということです。47時間ではありません。47日間の反復作業と自己分析、そしてティールカラーが「ミレニアル世代っぽすぎる」かどうかについて関係者と議論したことでもありません。デザイナーがスマートフォンでInstagramをスクロールしている間、ChatGPTとMidjourneyに指示を出した47分間でした。
驚きなのは、このデザイナーが5年前は見出しのカーニングすら全くできなかったことだ。ポートフォリオはドロップシャドウとComic Sansのひどい文字ばかりだった。今では1時間あたり150ドルで仕事を請け負い、「新進気鋭の才能」としてデザインブログに取り上げられている。
AI が競争の場を平等にするだけでなく、平凡なものを一気に素晴らしいものへと押し上げ、私たちがそれに気づかないふりをする時代へようこそ。