クマの駆除で一般的に使用される猟銃は大口径の「7.62ミリ」。直径わずか約2.1ミリの差だが、弾頭の重量は約2倍も違う。それだけ威力が大きいのだという。
弾頭の形状も異なる。猟銃の銃弾の頂部は平ら、もしくはくぼんでおり、着弾の衝撃で変形炸裂する。つまり、目標を貫通せず、内部組織を大きく破壊するのだ。
「一般的に『ダムダム弾』と呼ばれる銃弾です。人道的ではないことから、軍隊での使用は国際条約で禁止されており、自衛隊も保有していません。けれども、こうした威力のある銃弾でないと、クマの動きは止められないのです」