私たちが持っている最高の計算神経科学理論は、主にAIモデルと、うまく機能するものの発見の結果として発明されてきたということです。つまり、バックプロパゲーションがうまく機能することを発見し、「バックプロパゲーションを皮質回路で近似できるか?」といったことを考えるのです。そういうことが実際に起こっています。
さて、これに全く異論を唱える人もいます。ジェルジ・ブザキは神経科学者で、『The Brain from the Inside Out(内側から脳を解き明かす)』という著書の中で、心理学の概念やAIの概念など、これらはすべて作り話に過ぎないと述べています。私たちが本当にすべきことは、脳が実際に使っているプリミティブの集合が何なのかを理解することです。そして、私たちの語彙ではそれを理解することはできません。バックプロパゲーションなどを使って脳に適用するのではなく、脳から始めて新しい語彙を作る必要があるのです。彼は個々のニューロンとその働きではなく、脳内の振動などを研究しています。