ベネズエラが「南米最強」と自負してきた防空網は、主に2つの要素によって構成されている。
1つは、中国製の高度なレーダーシステムである。具体的には、中国電子科学技術集団(CETC)が製造した3次元監視レーダーや、いわゆる「ステルスキラー」と称されるレーダー網が導入されていた。
もう1つは、ロシア製の対空ミサイルシステムである。中国製のレーダーによって、ステルス機を含むアメリカ軍の空からの接近をいち早く察知し、それをロシア製のミサイル網によって迎撃する。この中露の技術を組み合わせた防衛体制こそが、ベネズエラが誇る防空システムの根幹であった。
しかし、今回の軍事作戦において、この防空網は全く稼働しなかったのである。
作戦開始からわずか数分で、ベネズエラのレーダーシステムはすべて無力化され、無用の長物と化した。