鶯谷は地名ではない。古くから谷中・根岸界隈の通称として使われてきた。
鶯谷駅が開業したのは明治45年7月11日だ。
元禄年間(1688〜1704年)、駅の南側にある上野の寛永寺(台東区上野桜木1-14-11)の貫首(かんじゅ)という住職が、大量のウグイスを放ったことから、この地に鶯谷の通り名が広まった、らしい。
貫首は京都から来たお公家さんだった。なにごとにつけ、江戸と京都を比べる貫首は、江戸ことばを嫌った。「江戸のウグイスは、鳴き声がなまってはりますな」といって、京からわざわざ数千羽のウグイスを取り寄せた。