投稿者: | 2026年7月17日

ソフトウェアにおける技術パラダイムとは、本質的に「かつて高価だったもの(つまり、以前は高コストで解決しなければならなかった問題)が事実上無料になる出来事」である。クラウドはコンピューティングリソースを、スマートフォンは配信を、そしてLLMは自然言語をほぼ無料にした。

エンジニアはそのパラダイムを前提として、その上に価値を創造する。しかし、あなたは自分の価値をどこに位置づけるかを意識的に選択する必要がある。

一つの選択肢は、パラダイムを構築する者になることです。パラダイムの構築者として、あなたは無料となるものを提供することで、莫大な価値を生み出すことができます。

もう一つの選択肢は、既存のパラダイムの上に新たなビジネスエコシステムを構築することです。ここでも、既存のパラダイムを前提としつつ、無料になったもののすぐ隣で新たに希少になったものを掴むことで、莫大な価値を生み出すことができます。

この選択における鍵は、無料になったものに飛びつかないことだ。無料になったものは商品である。群がれば群がるほど、それは価値を失ってしまう。価値は常に「隣」へと流れる。何かが事実上無料になると、それまで目立たなかった何かが、突然全体のボトルネックとして浮上する。スマートフォンが普及し、アプリやソーシャルメディアのエコシステムが形成されると、ユーザーの注意を引きつけることがボトルネックとなった。パラダイムの傍らには、新たに希少になったものがあり、そこに新たな価値と競争の源泉が存在するのだ。

新しいパラダイムの中で方向転換する際の鉄則はこうだ。何が自由になったのかを見極め、それを自由にする者になるか、あるいはそれが希少にしたものを奪い取るかのどちらかだ。

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