ライドシェアリング企業Lyftは2019年3月に株式を公開し、その2カ月後には最大のライバルで業界リーダーのUberが続いた。UberとLyftは競争の中で、ドライバー獲得をめぐって手加減なしの争いを繰り広げてきた。ドライバーを苛立たせるため、従業員が競合他社のアプリで電話して配車をキャンセルしたり、競合他社の車を呼んでその車に乗らせ、その乗車を利用してドライバーに自社のプラットフォームに乗り換えるよう説得したりすることさえある。
乗客側の戦いは、より馴染み深く単純なものだった。両社とも乗客を相手から引き離すために乗車料金を補助しているのだ。2018年、Uberは乗客割引を含むカテゴリーであるセールス&マーケティングに32億ドルを費やしたのに対し、 Lyftはセールス&マーケティングに8億ドル以上を費やしたが、これにはドライバー、乗客、乗客のプロモーションにかかった5億4000万ドルは含まれておらず、彼らはこれを収益から差し引いている。誤解のないように言っておくと、これはUberとLyftが利益を顧客獲得に再投資したわけではない。2018年、一時的な利益は別として、Uberは18億ドルの損失を出した。Lyftは9億1100万ドルの損失を出した。
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