あなたの認知経験のどれが記憶であるか、そうでないかを判断するのは驚くほど難しいことです。記憶には、たとえば赤色のように直接的な指標やラベルがありません。また、この用語自体も曖昧です。「記憶」が心の永続的な変化と定義されるなら、あなたの心に浮かぶ考えはすべて「記憶」とラベル付けされる可能性があります。私たちが「感覚的経験」や「感情的経験」と呼ぶものでさえ、後から振り返ってその記憶を通してそう認識されるだけです。たとえば、「それは椅子の感覚的経験でした」と言うとき、「感覚的」と指定されているのは経験そのものではありません。なぜなら、ラベル付けする前にその経験は過ぎ去っているからです。後で「それは何でしたか?」と尋ねた場合、それは経験そのものではなく、経験の記憶を指しているに違いありません。
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