引用ジャングル

中国の輸出ブームは、政府の明白な補助金と、さらに重要なことに、超低利の豊富な銀行融資の両方によって、多額の補助金を受けている。補助金は歪曲的である。つまり、市場が自由に運営されていればドイツやタイ、インドネシアなどの国が自国で製造していたであろう自動車を、中国が製造しているということである。中国は、このような大規模な輸出補助金によって、世界経済全体を歪曲している。

しかし、中国の納税者（明示的な補助金の費用を負担する）と貯蓄者（割安な銀行ローンの費用を負担する）がその費用を負担している限り、中国国外の人々がそれらの歪みを心配する必要があるのかと疑問に思う人もいるかもしれない。基本的に、中国はドイツ人、タイ人、インドネシア人が安い車を所有できるようにお金を払っているのであって、中国は自国で車を作る必要はない。なぜ怒らなければならないのか？

まあ、理由は3つある。まず第一に、中国からの低価格輸出の波が世界の他の国々を強制的に非工業化させれば（習近平もその可能性を考慮していると思うが）、中国やロシア、北朝鮮などの中国代理国の軍事力に抵抗する世界の力が弱まる可能性がある。それは恐ろしいことだ。

第二に、たとえ大量の安価な中国製品が短期的には贈り物のように見えても、他の国々でバブルや崩壊を引き起こす金融不均衡を生み出す可能性がある。これが、2000年代の第一次チャイナショック後に世界経済が崩壊した理由に関する「貯蓄過剰」仮説である。

そして第三に、安価な中国製品の氾濫は他の経済に混乱と混沌を引き起こし、多くの労働者に大きな損害を与える一方で、ほとんどの消費者には多少の利益をもたらす可能性がある。