アメリカの例で言うと、1970年代にNo fault divorce(無過失離婚)という考え方が普及し、法律が改正されました。

それをきっかけに、アメリカの探偵業界では浮気調査が激減しました。

無過失離婚とは、離婚する時に離婚原因を考慮しないという考え方です。過失がないと離婚ができないという制度では、過失を証明するために夫婦が泥沼の非難合戦をやるハメになります。

子供から見た場合、両親の泥沼の争いは、心の傷となります。夫婦当事者にとっても、醜い争いは、お互いに精神衛生上よくありません。そうした観点から、夫婦関係が不仲になったのであれば、すぐに離婚を認めた方が良いと言う考え方が無過失離婚です。

無過失離婚制度では、1年間の別居などの条件が揃えば、どちらか一方が申し立てると裁判所がすぐに離婚を許可します。ですから、離婚を成立させるだけで言えば、配偶者の浮気の証拠や浮気の慰謝料は全く必要ありません。

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