綿密に設計された、文字通り「なんでもできる」テクノロジーは、人びとを受動的にさせる。テクノロジーの世界では「洗練された体験」という言葉があって、その言葉は、あらゆる制限や問題、摩擦を消し去り、快適な体験を与えるようにすることを指しているけど、私はむしろ制限や障害、緊張があることはいいことだと思ってる。「OK。このマシーンや場所にはこんな制限がある。じゃあどうすればいいんだろう?」といった問いかけは、人間の創造性を高めてくれるもの。制限や限界を克服する過程で、人間の創造性は解放されるから。友人のピーター・レーバーグは「コンピューター・ミュージックが本当にクールだったのは、デジタル・ソフトウェアが十分に安定しておらず、コンピューターに不具合や奇妙なことがよく起こっていた頃だった」とよく話していて、コンピュータが安定してきたお陰でコンピュータ音楽はむしろ退屈になったと言っていた。こういった考え方を持つのはいいことだと思う。
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