美術作品は従来、以下の3つのいずれかの方法で真贋認定されてきた。鑑定、来歴調査、そして科学的検査だ。鑑定はもっとも古い手法で現在も標準的なものとなっている。専門家を自認する人の意見に頼るもので、専門家は物理的に対象作品を調べて意見を語る。来歴調査は対象作品の歴史的な記録をたどる。これは、アーカイブや手紙、作品総目録(カタログ・レゾネ)、ギャラリーのリストに記述があるかによって、その作品が実際に存在したことを立証したり、盗品ではないことや一定期間本物と認定されていたことの証となる譲渡や帰属の歴史が確かなことを立証するのに役立つ。科学的検査は学芸員が炭素年代測定、X線、赤外線分光法などの方法で、作品が作られた時代と合わない要素がないか、その時代のその作者の作品ならば専門家があると認める特徴が存在するかを調べる。
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