エクソンの企業研究所では、オックスフォード大学とスタンフォード大学を卒業した30歳の英国人、スタン・ウィッティンガムが、企業的な意味での科学者軍団の一員となり、石油がそれほど自由に流れなくなったときにこの石油大手がどのような対応をするかを判断する任務を負っていた。
「石油や化学物質以外であれば、エネルギーに関連するあらゆることに取り組む」という自由を与えられたウィッティンガム氏は、インターカレーションと呼ばれるプロセスの実験を開始した。インターカレーションとは、リチウムイオンを二硫化チタンの層の間に詰め込むことである。
1976年に彼は世界初の充電式リチウム電池を開発し、その功績により2019年のノーベル化学賞を共同受賞した。
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