作品の終盤に巨大な丸い穴の内側に落ちる滝が出てくるのですが、手描きでは厳しいし、CGでコストが高くついてしまう。これまでの手法ではどの方法でも大変でしたがAIでは一発で出力できました。
 
あの滝はCGで作るとたぶん2ヵ月くらい掛かります。まず海を作って、監督のチェックを通す時間があり、その後中に落ちていくように作るのにまた数日時間が掛かる。それが今回きれいな滝にできました。
 
CGプロデューサーとして海を担当した経験があるのですが、これが大変なんです。海面のシミュレーションの演算にとんでもなく時間が掛かるし、スーパーコンピューターを借りたくなるくらいの計算量です。それがポチっと一発で出てきたのは本当に感動しました。
 
ぜひ見ていただきたいのは髪がなびくシーンです。我々しかできないような秘密の隠し味の変換をしていて、手描きではたいへんだというシーンができています。あと靴やカップ。昔だったらべた塗りのところに細かいディテールになっていて、AIならではという感じになっています。
 
作品全編通して、髪の毛の揺れはすごいです。普通は専属の人がいるくらいたいへんな作業ですが、CGで作ったモデルを元にAIが書き出すというアプローチがうまくいきました。

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